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国産初の血友病抗体止血治療用製剤を発売
 化血研 11月11日付で

 一般財団法人化学及血清療法研究所(熊本市北区大窪1丁目、宮本誠二理事長)は11月11日、国産初となる血友病抗体(インヒビター)治療用製剤を発売した。
 抗体を保有する血友病患者向けの止血治療用バイパス製剤で、販売名はバイクロット配合静注用。血友病は、血液中の止血機能を担う10数種類のタンパク質(血液凝固因子)の一部が欠乏、またはうまく働かないために止血異常をきたす疾患。治療には、血液凝固因子を投与する補充療法が行われるが、継続すると稀に血液凝固因子を異物とみなして抗体が発生し、血液凝固因子製剤の効果の低下を招く場合がある。抗体を保有する患者の止血治療にあたっては、凝固経路を迂回(バイパス)して、血液凝固反応を促進し、止血を図るバイパス製剤が用いられている。化血研では、臨床試験を行い有効性と安全性を確認した後、2013年10月に製造販売承認を申請、14年7月に承認を取得した。
 化血研では「血友病治療による患者様のさらなるQOL(生活の質)向上のために努めていきたい」と話している。(櫻木)

週刊経済:2014年12月2日発行 No.1802

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