宇城地域、氷川町、山鹿市と緊急物資輸送協定
　熊本県トラック協会　緊急輸送体制確立図る

　公益社団法人熊本県トラック協会（熊本市東区東町４丁目、岩下哲三会長）は２月、宇城地域自治体、氷川町および山鹿市と災害発生時の緊急物資輸送協定を締結した。
　災害発生時に緊急物資輸送事業者として、事前登録した会員事業所によって、物資輸送を行う緊急輸送体制の確立を図るもの。２月６日に宇城地域自治体と、１６日に氷川町と、１８日に山鹿市とそれぞれ調印した。
　１８日に開いた山鹿市との協定調印式には、中嶋憲正市長、岩下会長、加久伸治熊本県県北広域本部鹿本地域振興局長、山口隆幸同協会鹿本支部長、城壽男同副支部長らが出席。中嶋市長が「防災体制の強化を図ることができ心強い」、岩下会長は「災害対策に一層力を入れていく」とあいさつした。
　同協会は２０１２年に熊本市および熊本県と同協定を締結。同年７月に発生した熊本広域大水害ではこの協定に基づき、阿蘇郡市へ緊急物資の輸送に協力。昨年４月の球磨地域の高病原性鳥インフルエンザ発生時には県の要請を受けて消毒剤などを輸送。また、県内１２支部と協力し、八代、水俣・芦北・津奈木、人吉・球磨、阿蘇、天草、荒尾・玉名の各自治体と協定を締結している。（宮田）