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総工費約60億円で新社屋の建設に着手
 熊本県民テレビ 来秋完成、17年上期放送開始へ

 褐F本県民テレビ(熊本市中央区世安町、片岡朋章社長)は、このほど同区中央区大江2丁目で新社屋の建設に着手した。来年秋頃の完成を予定。放送設備の設置、テストランなどを経て開局35周年の節目にあたる2017年上期の放送開始を目指している。
 変化の激しい放送環境への適応と、災害への耐久性を追求し安定的な情報提供の体制を整えるため新築移転するもの。場所は通称産業道路沿い、スポーツクラブルネサンス熊本北側。敷地面積は5180u。本社屋は鉄筋鉄骨コンクリート造り(耐震構造)で地上3階建て、塔屋部分1階建て(本館延べ床面積5795u、別館385u)。建物の高さ21・5u、鉄塔の高さ56・6m。1階が報道などニュースセンター、スタジオ、2階が編成、営業、総務などのオフィスフロア、会議室、屋外部分にはウッドデッキのイベントテラスを設ける。3階がマスター室などの放送設備関連のフロアとなる。外観は3階外壁が情報の波をイメージしたアルミ製のリップルウオールのデザイン、2階部分が開放感溢れる総ガラス張りとなっており、新しい時代のテレビ局のステーションイメージを打ち出す。設計は且O菱地所設計、施工は大成建設梶B総工費は放送機材などの購入費などを含めると約60億円。
 片岡社長は「全国の日本テレビ系列局でも先駆的な最新の放送設備として注目されている。いい施設が完成すると確信している。放送開始まで全社員で魂を込めて準備を進め、再スタートに備えたい」と語っている。(安田)
週刊経済:2015年4月28日発行 No.1822

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