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南関町に半導体製造装置の新工場2棟を増設
 荏原製作所

 風水力機械、環境プラント、半導体製造装置置製造の渇`原製作所(東京都大田区羽田旭町、前田東一社長)は、南関町肥猪の熊本事業所内に半導体製造装置を生産する新工場2棟を増設する。3月2日、熊本県庁で南関町と立地協定を結んだ。
 需要拡大が見込まれる半導体設備投資や顧客のニーズに柔軟に対応するため、精密・電子事業の基幹生産工場である熊本事業所の増強を図るもの。熊本事業所の敷地約14万uに、既存の工場設備とほぼ同規模の鉄骨造り3階建て、延べ床面積2万1600千uの新工場(K2棟)を建設する。また、グループ会社の渇`原フィールドテックが九州・中国地域を中心としたドライ真空ポンプのオーバーホール拠点として、別棟で2階建て、延べ床面積3800uのサービス工場を新設する。
 新工場では主力生産機種であるCMP装置(半導体チップの多層化に必要な平坦性を実現する研磨装置)を製造する柔軟性の高い生産設備を導入し、生産能力を約2倍に増強する。また、クリーンルーム内の空調で使用する電力の半減や生産過程で使用された水の95%以上を再利用するなど、環境負荷低減や周辺環境との調和に努め、地域との共生を図る。着工は新工場が3月、サービス工場が5月で、操業開始は共に12月を予定。新工場建設を機に新たに26人を採用し、熊本事業所の従業員数は145人程度になる。同社では2001年に開設した精密・熊本工場以来の大型設備投資で、総投資額は68億円。
 立地協定の調印式後に会見した前田社長は「半導体は自動車やエネルギー、メディカル分野などに加え、IoT(インターネットオブシングス)の進展に伴い、需要の拡大が期待できる。特にCMP装置においては用途や製造プロセスなどの多様なニーズによる市場の伸長が見込まれ、顧客ニーズに柔軟に対応し、事業拡大を図っていきたい」と語った。
_くまもと経済 業界NAVI_:2016年3月31日発行 No.418

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