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ブレーキディスクを生産する鋳造工場を増設
 エイティー九州

大手自動車部品メーカーのアイシン高丘梶i本社・愛知県豊田市、天草治彦社長)の100%子会社エイティー九州梶i南関町下坂下、北島哲也社長)は、同社敷地内にブレーキディスクを生産する第2鋳造工場を増設する。1月15日、県庁で同町と立地協定を結んだ。
現在の第1鋳造工場東側に鉄骨平屋建て、床面積1200uの建屋を建設し、ブレーキディスクを生産する鋳造設備を増設する。月産650トンの生産量を見込み、トヨタ自動車九州に納入する。鋳造設備の導入や建設費などを合わせた総投資額は18億9千万円。2月に着工し、9月に完成、生産設備の導入後、2017(平成29)年1月に操業を開始する予定。工場増設を機に新規雇用を含め10人程度を増員し、従業員数は254人になる。
エイティー九州は2008(平成20)年1月設立。アイシン高丘を親会社とする国内拠点の一社で、自動車のブレーキ部分の重要なパーツである制動系部品「ディスクローター」やハンドルからの曲がる動力をタイヤに伝える「ナックルキャリア」、オートマチックトランスミッション内でオイルを円滑に循環させ、パワーを伝達する「オイルポンプ」など、自動車の「曲がる」、「止まる」という基本動作の安全を担う重要保安部品を鋳造から加工(塗装)まで一貫生産している。主な納入先はトヨタ自動車九州、マツダ、ダイハツ九州など。2016年3月期の売上高は67億円を見込んでいる。
立地協定の調印式後に会見したアイシン高丘の天草社長は「今回増設は製品の地産地消が目的で、地元九州で門前生産した製品をトヨタ自動車九州に納入する。鋳造ラインには、約7年をかけ自社開発した平面型の積層形造型ラインを国内工場では初めて導入する。この設備は安全性と環境に配慮した低コストのコンパクトラインで、素材の歩留率を90%以上に高め生産性を向上させた。今回の鋳造工場の増設を機にさらに競争力を高め、九州のモノづくり力にも貢献できる企業として地元のお役に立ちたい」と語った。
_くまもと経済 業界NAVI_:2016年3月2日発行 No.417

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