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水いぼの新治療薬を日本皮膚科学会に発表
 アトピアクリニックの稲葉葉一院長

皮膚科、アレルギー科のアトピアクリニック(菊陽町辛川)の稲葉葉一院長は、銀イオンを使った水いぼの治療薬を開発し、2月20日に東京都で開かれた第79回日本皮膚科学会東京・東部支部合同学術大会で発表した。
「銀イオン配合抗菌軟膏(なんこう)の伝染性軟属腫への臨床試用」と題し、ウイルスを殺す効果がある銀イオンを使った軟こう型の治療薬の臨床結果について発表したもの。水いぼを発症した1歳から3歳までの乳幼児84人を対象に、3カ月間の臨床試験を行った結果、平均58日で81%が治癒した。水いぼ(伝染性軟属腫)とは、ウイルスによる感染症で、発症すると皮膚にあわ粒大の丘疹(きゅうしん)ができる。子どもに多く見られ、効果的な治療薬がなく、ピンセットなどを使った切除が主な治療法。皮膚の接触で感染し、自然治癒には1年から2年ほどかかるという。
稲葉院長は「水いぼは自然に免疫ができて完治するが、時間がかかり、学校ではプールなどが禁止になるため、早く治してほしいとの要望が多い。現在のピンセットによる治療は激しい痛みを伴うので、医薬品として認可が下りれば大きな市場になる。これまでの試用で効果は明らかなので、将来的には保険適用を目指したい」と話している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2016年4月28日発行 No.419

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