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世界の珍種200点を公開・・・・東海大学

 東海大学九州キャンパス(熊本市東区渡鹿、中島卓雄キャンパス長)は9月9日から10日間、同市西区の島田美術館で長野克也農学部教授が世界各地から集めた種子のコレクションを展示した。
 「世界のたね展」と銘打って企画したもので、30年にわたって収集した約3千種の中から、個性際立つ種子のコレクション約200点を展示。会場内では同大農学部の学生がその種子の特徴を説明した。世界最大の豆で、サヤの長さが1mにも及ぶ「モダマ」やアフリカ原産で鋭い棘を持ち、動物の足に刺さると死にも至るといわれる「ライオンごろし」などの珍種が来場者の目を引いていた。文科省の大学CОC事業に採択された同大地域連携の取り組み「トコラボ・プログラム」の一環。
 また「はなしのネタはタネ」と題して長野教授がコレクターズトークを実施。「地球上に25万種もの植物があるが、そのうち人類が利用しているのはほんの1%にすぎない。また狩猟・採集のみで賄える人口はわずか2億人たらず。つまりわずか1%の植物を利用した農業に依存して73億人が生存していることになる。残り99%の植物の能力を引き出す研究をすると世界の食糧事情は飛躍的に変化するに違いない。但し、その前提となるのは地球環境が健全であること。環境問題の1つの視点として将来にわたって全人類が考えていかなければならない」などと語った。来場者は、生種子ごとの多様な飛散の形態を説明する長野教授物が生存競争に生き残るための工夫や種子を作る目的など植物の不思議について興味深げだった。
_くまもと経済 業界NAVI_:2016年10月28日発行 No.425

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