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5億円かけ理化学用ガラス製品工場を増設・・・・旭製作所

 理化学用ガラス製品製造・販売の活ョ製作所(荒尾市高浜、池田靖之社長)は本社敷地内にガラス研削などを行う工場を増設する。来年1月に着工、同5月に完成予定。
 場所は県道荒尾長洲線沿い、清里小学校北東側。製薬メーカーや半導体用薬品リサイクル会社、半導体の材料製造会社などからの受注増に伴い、国内外向けに生産能力の向上を図るもの。理化学用ガラス製品やガラスプラントの製造工場と事務所が入る建物の北側にある、一部2階建ての既存の建物を年内に解体。新工場は鉄筋コンクリート造り3階建てで、建築面積は924u、延べ床面積は2483u。
 同社はホウケイ酸ガラス製品を製造しているが、隣接地には同社の関連会社で半導体や情報通信技術分野の生産ラインで使用される石英ガラスを製造する活ョセミコンの工場がある。これまでは、それぞれの工場内でガラス研削を行っていたが、新工場の1階では共同でガラス研削を行う。また、2階は2社の物流スペースや海外から受注した大型ガラスプラント装置の製造スペースを設ける。3階は従業員の休憩室。工場増設に伴い、新たに従業員を10人増員する。

草野科学の埼玉工場を取得し、製造子会社を設立

 また、同社は9月、椛趨科学の埼玉工場(埼玉県北足立郡伊奈町)を取得し、製造子会社を設立した。

旭製作所は今年の7月に倒産した理化学用ガラス製品製造業の草野科学(本社・東京都)における埼玉工場の土地、建物、設備を購入し、9月に売買契約を締結。旭製作所は9月16日に新会社の鰍`GIラボテックスを設立した。社長には池田社長が就任し、資本金は1千万円、本社は荒尾市に置いた。事業内容は理化学用ガラス製品の製造で、販売は旭製作所が行う。10月3日に製造を開始し、草野科学の埼玉工場の従業員35人は継続雇用した。
 同社は「草野科学が提供してきた製品の安定供給と、これまで以上に良質な製品・サービスの提供を目指す」と話している。
 同社は1950年4月設立。資本金は1億円。2016年9月期の売上高は約27億7千万円(決算期変更のため2016年4月から9月までの間)。従業員は180人。販路は製薬、化学、食品、化粧品メーカーや大学の研究室など。営業拠点は国内に13カ所、海外はインドと上海に合弁会社が、アメリカとスイスに全額出資の現地法人がある。主要製品であるガラス製超低温反応容器・装置は、国内では、化学業界上位10社と製薬メーカー上位10社に採用実績があり、海外30カ国に納入実績がある。
_くまもと経済 業界NAVI_:2016年11月29日発行 No.426

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