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総事業費約16億円で大規模物流倉庫を建設・・・・JA熊本経済連

 JA熊本経済連(熊本市中央区南千反畑町、加耒誠一代表理事会長)は9月27日、菊池市役所(菊池市隈府)で、菊池市(江頭実市長)と農産物・物流基地新設に伴う立地協定調印式を行った。
 熊本県下14のJAなどが管理する倉庫は県内に大小合わせ約150施設あるが、その内6割を超える倉庫が築40年以上経過し、老朽化が進むとともに、通年で保管できる低温倉庫も少なく、十分な保管機能が果たせず対策が急務となっていた。その間、米の県内生産量の約7割から8割を民間企業の営業倉庫に委託し運営していた。経済連は各JAからの要望を受け4年前の2012年6月からプロジェクトチームを立ち上げ倉庫の状況を調査、対策を検討した結果、十分な保管機能を備えた物流基地としての大規模倉庫を建設することとなった。総事業費は16億3517万円。
 進出する場所は菊池市泗水町田島の田島工業団地内。敷地面積は約2万2千u。物流倉庫は鉄骨造り平屋建てで、床面積は4479u。2017年1月に着工し同年9月の完成を予定している。県産米の玄米専用の保管となり容量は7720トン。九州のJA関連では初めて地震や災害などに強いといわれる「平床枠付方式および平置式低温倉庫」を採用し保管機能を強化する。内部には商品が倒れたり崩れないように鉄製の格子状の枠を用意、また、クレーンも設置し入出庫の際に利用する。室内は常時15度の温度を維持し、品質劣化を防ぐとともに防虫効果も併せ持つ。倉庫では県内全域で生産される米の保管を対象としている。
 倉庫が完成すれば、県産米の評価にもつながる品質管理をJA独自で行えることや、保管の集約化で物流関係を含めた流通経費や管理運営などのコスト削減にもつながるという。従業員は10人の予定。
 加耒経済連会長は「県下各地のJAからの要望を受け、対策を協議し、集約化した物流基地としての大規模倉庫を建設することになった。田島工業団地は立地的にも好条件だった。熊本地震の影響で協定締結を含めた建設予定が延期になり、菊池市にはご心配をかけた。今回の物流基地建設を機に、さらに菊池市との連携を深めていきたい」と述べた。
 江頭菊池市長は「進出先の田島工業団地は2002年に完成したが、これまで進出企業がなく本市にとっても進出企業の誘致は課題の一つだった。今回が第一号の立地となり、本市の主要産業でもある農業関連の施設として大変意義深いと思っている。また、今回の進出が呼び水となって次の企業進出につながるのではと考えている。これを機に経済連、JA菊池とこれまで以上に連携を深め、熊本の農業の発展のために尽力していきたい」と話した。

秋のくまもと茶キャンペーンを開始

 JA熊本経済連(熊本市中央区南千反畑町)は、10月1日から「秋のくまもと茶キャンペーン」を開始した。
 期間は12月31日まで。期間中、「くまもと茶」を購入し、パッケージに貼ってある応募シール1枚を送付すると、抽選で合計100人に熊本県産農畜産物をプレゼントするもの。賞品と当選人数は@くまもと黒毛和牛プレミアム「和王」のサーロインステーキ(約200g×3枚)10人Aくまもとのりんどうポーク(ロース1s)20人B熊本県産米「森のくまさん」(5s)30人C熊本県産イチゴ1箱40人。商品の発送は来年1月末を予定している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2016年11月29日発行 No.426

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