２０１６年度は６７８件が入札不調・不落・・・・県内公共工事

　県は２月１３日、昨年４月から今年１月までの県内の公共工事のうち６７８件が入札不調・不落だったと発表した。内訳は国発注分が２３件、県発注分が２２４件、市町村発注分は４３１件。熊本地震による技術者不足や資材高騰などで入札を敬遠する業者が多いのが要因という。
　これは同日に熊本市内で開かれた官民の熊本地震等復旧・復興工事情報連絡会議の中で公表されたもの。「不調」は応募がないか１社だけ、「不落」は予定価格超過など。県分の不調不落は発注全体の１０・４％（前年同期は１・５％）を占めている。昨年９月から増加傾向で、地域別では熊本市、阿蘇郡市、上益城郡で発生件数が多い。九州地方整備局によると県内では震災以降、足場材やダンプトラックの確保が困難で、技術者の慢性的な不足が続いているという。今後は復興工事が本格化し、熊本市内で大規模な再開発事業も控えていることから、同局担当者は「一層の状況悪化が懸念される」と話している。