１・５４倍で過去最高値を更新・・・・３月県内求人倍率

　熊本県内の３月の有効求人倍率（季節調整値）は、前月比０・０７ポイント増の１・５４倍となり昨年１２月の１・５０倍（九州１・２９、全国１・４５）を超え、過去最高値を更新した。うち新規求人倍率は２・４８倍（九州１・８９、全国２・１３）で前年同月に比べて０・６ポイント増加し、過去最高だった。全体で１倍を超えたのは３３カ月（２年９カ月）連続。正社員の有効求人倍率（原数値）は前月比０・０２ポイント減、前年同月比０・２３ポイント増の０・９５倍（全国０・９４）となった。２０１６年度有効求人倍率も１・４０倍（九州１・２４、全国１・３９）で前年度比０・２６ポイント増、新規求人倍率も２・１７倍（九州１・２８、全国２・０８）で同０・３９ポイント増加し、いずれも１９６３年の統計調査開始以降、最高値となった。熊本労働局まとめ。
　３月の有効求人数は前月比３・７％増の４万３０５６人で、２カ月ぶりの増加、有効求職者数は同０・８％減の２万７９４４人だった。新規求人数は前年同月比２１・８％増の１万６４１４人で１１カ月連続の増加となった。うちパートを除く求人は１０００９人で同２７・４％増、パート求人は６４０５人で同１４・０％増加した。主要産業別では、製造、建設、卸・小売、運輸・郵便、医療・福祉、サービス、宿泊・飲食の全業種が前年同月比で増加した。
　一方、新規求職者は同６・４％減の７３１７人で９カ月連続の減少、うちパートを除く求職者は４９７３人で同７・３％減、パート求職者は２３４４人で同４・５％減少した。離職者は７・６％減の３９６５人で９カ月連続の減少。うち事業主都合離職者は同２８・１％減の８００人で７カ月連続の減少、自己都合離職者は同０・５％増の２９５０人で２カ月ぶりに増加した。安定所別の有効求人倍率順位（原数値）は、�@宇城１・８９�A熊本１・７２�B菊池１・６９�C八代１・６７�D上益城１・４８�E球磨１・４０�F玉名１・２８�G水俣１・２７�H天草１・１９�I阿蘇１・１６。九州・沖縄内の順位は、�@熊本１・５４�A福岡１・４１�B大分１・３６�C宮崎１・３４�D佐賀１・１７�E長崎１・１２�E鹿児島１・１２�G沖縄１・０１。
　同局職業安定課では「３月の新規求人は建設がビル・マンション建設などの２次下請け企業２社から一挙に各１００人以上の求人があり、倍増したほか観光面でも阿蘇地区などを除いて宿泊が持ち直し、全業種がプラスとなった。１６年度は復興需要を背景に大幅に数値が上がった｣と話している。