就職決定率は９４・４％・・・・熊本大学

　熊本大学（熊本市中央区黒髪、原田信志学長）の２０１７年３月卒業者の就職決定率は、医学科を除く学部卒者が９４・４％で、前年と比べ１ポイント下降した。院卒者は９４・７％で１・６ポイント下がった。
　学部卒業者は１７４３人で、うち就職希望者は９６０人。９０６人が就職決定したほか、５４０人が大学院などへ進学した。大学院修了者は７４６人で、就職希望者は６２８人。５９５人が就職決定した。求人件数は前年比約１９％アップの９８１４件に上った。決定先を業種別に見ると製造業が８人増の１１４人、公務員が同１６人減の１７９人、教育・学習支援業が同１３人減の１５０人、医療・福祉が同３０人減の１４３人だったほか、金融・保険業に６１人がそれぞれ就職した。企業団体別には�@三菱電機１５人�@ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング１５人�B肥後銀行９人の順。地域別には熊本を除く九州が４０％、熊本県内が３１％だった一方、関東は前年並みの１７％だった。
　同大キャリア支援課の日和田伸一課長は「多様性のある就職先を堅調に確保できており、熊本地震の影響もさほど感じられなかった。ただ震災を経験して、家族との絆が深まったことが地元志向に繋がった面はあると思われる」と話している。
　主な就職先は前述３社のほか、三菱東京ＵＦＪ銀行、日立製作所、ＴＯＴＯ、本田技研工業、トヨタ自動車、九州電力、ＪＲ九州、全日本空輸、富士通、パナソニック、京セラ、熊本銀行、東京海上日動火災保険、安川電機など