１・６７倍で過去最高値を更新・・・・６月県内求人倍率

　熊本県内の６月の有効求人倍率（季節調整値）は、１・６７倍（九州１・３８、全国１・５１）で２カ月ぶりに過去最高値を更新した。うち新規求人倍率は２・５７倍（九州２・０１、全国２・２５）。全体で１倍を超えたのは２０１４年７月以来３６カ月（３年）連続。正社員の有効求人倍率（原数値）は０・９６倍（全国０・９５）、前月比０・０３ポイント増で、前年同月比０・２４ポイント増加した。熊本労働局まとめ。
　６月の有効求人数は前月比１・８％増の４万３５２９人で、２カ月ぶりに増加、有効求職者数は同１・１％減の２万６０１０人だった。新規求人数は前年同月比１４・２％増の１万５４２９人で１４カ月連続の増加となった。うちパートを除く求人は９７００人で同１７・７％増、パート求人は５７２９人で同８・７％増加した。主要産業別では、製造、卸・小売、運輸・郵便、建設、医療・福祉、サービスで増加したが、宿泊・飲食は減少した。
　一方、新規求職者は同１６・４％減の６２０２人で２カ月連続で減少、うちパートを除く求職者は４２１０人で同１４・８％減、パート求職者は１９９２人で同１９・６％減少した。離職者は同２１・９％減の３７３４人で２カ月連続で減少。うち事業主都合離職者は同４５・１％減の８１２人で１０カ月連続の減少、自己都合離職者は同１１・２％減の２７２８人で２カ月連続で減少した。
　安定所別の有効求人倍率順位（原数値）は�@宇城１・８９�A熊本１・６５�B上益城１・４６�C八代１・４２�D菊池１・３９�E阿蘇１・２９�F水俣１・２７�G球磨１・２０�H玉名１・１７�I天草０・９９。九州・沖縄内の順位は�@熊本１・６７�A福岡１・５０�B大分１・４６�C宮崎１・４３�D佐賀１・２１�D鹿児島１・２１�F沖縄１・１８�G長崎１・１６。
　同局職業安定課では「６月は求人数が製造業３３・６％増、派遣を含むサービス業２０・３％増など飲食を除いて全体的に増加。県内は人口減少の中での復興需要で人手不足感が強まっている」と話している。