本店隣にインキュベーション施設を整備・・・・熊本信用金庫

　熊本信用金庫（熊本市中央区手取本町、品川良照理事長）は８月、本店に隣接するローンセンターの改装工事に着手した。１階を創業予定者や中小企業の支援拠点とする計画で、今年１２月の開設を予定している。
　昨年の熊本地震で内外装に被害を受けたための補修工事に伴い、全面改装する。ビルは一部４階建てで、延べ床面積は約７１６�u。地震前にローンセンターと駐車場だった１階部分を経営相談室やレンタルオフィス、ミーティングルームなどに改装することで、創業・起業のサポートや中小企業の経営支援に力を入れる。
　経営相談室は、毎月４回開催している「よろず支援拠点」（経産省開設）の出張相談会のスペースとして活用。創業予定者の事業計画立案などの相談にも対応する。また、レンタルオフィスとして４つのブースを設けて、創業者を支援する。ミーティングルームは約８０�uで、取引先向けの小規模セミナーなどを開催する予定。
　会議室などがあった２階、執務室だった３階、倉庫だった４階はそれぞれ原状回復のための補修工事を行う。
　同金庫は「経営相談やインキュベーション施設として活用することで、地場企業や地域経済の発展に貢献したい」と話している。