震災被害から反転、２年ぶりの黒字へ・・・・・金剛９月期決算

　オフィス・保管機器製造販売の金剛�梶i熊本市西区上熊本２丁目、田中稔彦社長）の２０１７年９月期決算は、売上高が前期比５・１％増の８４億７５００万円、経常利益が大幅増の１億３７００万円で増収増益を記録、１億９００万円の赤字を計上した昨年から今期の当期純利益は２２００万円を計上、２年ぶりの黒字となった。
　熊本地震による工場の損壊などによる影響で昨年は赤字を計上。当期は公共需要の反動減や中小企業の投資低迷というマイナスもあったが、震災復興需要をはじめとした民間企業の需要を取り込むことに成功した結果、赤字から反転、回復基調に経営軌道を戻した。地震で被害を受けた企業の書架・物品棚の受注が増加。全国的には、物流倉庫向けの棚や大学図書館の移動棚が好調だった。今期は増収減益を予想。地震で被害を受けた本社工場の塗装工程を移管する第２工場が来年３月、嘉島町に完成する予定で、建設に伴う費用増を見込んでいる。