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大津町のカット野菜製造工場建設に着手・・・・浜松ベジタブル

 農作物加工・卸売業の兜l松ベジタブル(静岡県浜松市南区金折町、池田規社長)は昨年12月1日、投資額10億円をかけ大津町のカット野菜、野菜粉末、介護食の製造工場建設に着手した。同社が全額出資して設立した九国ベジフル梶i熊本市中央区花畑町、同社長)が運営を行う。今春に操業する予定。
 場所は同町岩坂塚ノ西の民有地。敷地面積8999uに鉄骨造り2階建て、延べ床面積2604uの工場を建設する。名称は「九国ベジフル熊本工場」。同工場では熊本県産を中心とした九州産の青果物を使い、野菜、果物のカット加工や素材の栄養素の破壊率を低くした独自製法による野菜粉末(パウダー)を製造し、コンビニや病院、食品加工会社、企業給食など業務用向けに販路を開拓する。
 また、近年ニーズが高まっている高齢者向けの柔らかいカット野菜の商品開発を手掛け、熟達した手切りの技術と嚥下(えんげ)対応などの段階に応じた介護食、幼児食の研究開発も行う。その後段階的に設備を増設しながら、23年10月までにパートを含め50人を新規雇用し、年間20億円の売り上げを目指す。
 親会社の浜松ベジタブルは1995( 平成7)年1月設立。資本金5千万円。従業員は71人。化学薬品を使用しない高濃度オゾン水による殺菌技術を開発・導入し、安全な青果物のカット加工や卸売を手掛けるほか、青果物を粉末(パウダー)化し、栄養素の破壊率が少ない高付加価値食材として商品化している。また、オゾン発生体の開発やオゾン装置の製造販売、電気のみで空気中の水分から飲み水を製造する装置の開発など環境事業にも携わっている。2017年3月期の売上高は37億円。
 同社は「熊本の青果物は国内のみならず、世界に誇れる宝物だと感じている。その宝物を多くの方々の食卓にお届けするお手伝いをしたい」と話している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2018年1月30日発行 No.440

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