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売上高は1・6%増の1282億5400万円・・・・富田薬品

 富田薬品梶i熊本市中央区九品寺6丁目、富田正夫社長)の2019年3月期決算は、売上高が前期比1・6%増の1282億5400万円、経常利益は同10・9%増の25億2300万円、当期純利益は同14・0%増の15億8500万円で、2期連続の増収増益となった。
 18年4月に実施された薬価改定による薬剤価格の引き下げとジェネリック医薬品(後発薬)の使用促進に伴う市場規模の縮小が進む中、営業基盤の強化を図る一方、物流面においては八代物流センターと各事業所間の流通ネットワークの強化、輸配送管理システムの導入による顧客満足度の高い配送体制の構築。管理面ではローコスト化に取り組み、災害時にも医薬品の安定供給を継続すべく危機管理体制の強化を図るなど、経営の質向上に取り組んだ。
 部門別の売り上げでは、主力の医療用医薬品部門が、抗がん剤およびスペシャリティ医薬品、ワクチンなど市場拡大の見込みのある領域別商品群への取り組みや、カテゴリーチェンジに対応した商品属性別販売管理体制を強化する一方、地域包括ケアへとシフトする市場環境に対応するため、かかりつけ薬局、健康サポート薬局向けの支援機能の開発に取り組んだ。加えて流通改善に取り組んだ結果、売上高は前期比1・4%増の1197億7900万円となった。
 動物用・水産用医薬品などを取り扱うA&S部門は、新たな販路拡大や畜種別販売管理体制の強化を図ると同時に、取引メーカーとの連携強化や得意先支援機能を高め、取引先との関係強化に努めた結果、売上高は同4・1%増の84億7400万円となった。
 経常利益、当期純利益は、売上高の増加による営業利益の増加に加え、物流コストや販売管理費の削減に努めた結果、2期連続の増益となった。20年3月期決算は、国の医療費抑制策を背景に更なる厳しい市場環境が予想され、売上高1279億5500万円(前期比0・2%減)、経常利益23億4400万円(同7・1%減)、当期純利益14億7700万円(同6・9%減)で、減収減益を見込んでいる。
 また、同社は6月27日に開いた株主総会で任期満了に伴う役員改選を行い、取締役、監査役を再選した。また、執行役員全員を再任、担当職務の変更もない。
_くまもと経済 業界NAVI_:2019年8月30日発行 No.459

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