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乳用・肉用牛の生産施設でHACCP認証を取得・・・・JA菊池

 菊池地域農業協同組合(=JA菊池、同市旭志川辺、三角修代表理事)は10月7日、同組合の乳用牛・肉用牛の繁殖施設「キャトルブリーディングステーション」で衛生管理認証の農場HACCP認証を取得した。
 管内の畜産、酪農家の経営安定に向けて、高い品質の乳用牛・肉用牛を供給することを目的に取得したもの。2016年9月から取得に向けた計画を開始し、作業工程マニュアルの厳格化や、外部専門家を招いた指導などさまざまな取り組みを実施してきた。農業協同組合としてのHACCP認証の取得は全国でも稀だという。
 「キャトルブリーディングステーション」は、同市泗水町三万田の畜産用地約6万6千u内にある合計14棟の牛舎などから構成される複合施設。同地域の酪農家、畜産家から乳用・肉用牛を借り受け、分娩(ぶんべん)や肥育を代行しており、頭数増加に向けた中心的役割を担う。常時800〜900頭の乳用・肉用牛を施設内で分娩・肥育し、年間500頭の素牛(繫殖用牛の子牛)を同組合管内の肥育農家へ供給している。
 三角代表理事は「安心、安全な乳製品や肉牛の販売に向けては、その素となる子牛の段階から高い衛生管理で生産されたもの供給が重要となる。今回の認証取得が地域畜産の基盤強化につながるよう期待している」と話している。  

菊陽町曲手に直営レストラン・直売所

 また同組合は10月21日、菊陽町に地産地消を推進する直営レストランと直売所「まんまキッチン」をオープンした。
 場所は同町曲手のJA菊池・菊陽セルフ給油所の道向かい。敷地面積は約 3500u。鉄骨造り平屋建て、床面積429uの建物を新たに建設した。屋内にはレストランと直売所があり、レストランは焼肉形式で、肉類や野菜のメニューを提供。席数は69席で、平均客単価2500円を見込む。直売所では肉や野菜の小売り、箱売りなどを行う。営業は午前11 時〜午後3時まで。
 同日、オープニング式典を開き三角代表理事が「JA菊池では、地産地消の推進を図っているが、これまで食材を食べていただく施設を有しておらず、消費者との交流やPRを行う場所が無いという課題があった。そこで2006年から当施設の計画が始まり、さまざまな構想を経てオープンに至った。当施設を地産地消の重要な基地と位置付け、愛される店づくりに努めたい」と抱負を述べた。
_くまもと経済 業界NAVI_:2019年12月27日発行 No.463

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