売上高は４３３億８４００万円で増収増益・・・・ＫＭバイオロジクス

　医薬品製造販売のＫＭバイオロジクス�梶i熊本市北区大窪１丁目、永里敏秋社長）の２０２１年３月期決算は、売上高が前期比７・２％増の４３３億８４００万円、経常利益が同７５・６％増の６６億３３００万円で増収増益となった。当期純利益は同７１・４％増の４９億２千万円。
　売上高の約７割を占めるヒト用ワクチン事業において、主要製品であるインフルエンザワクチンが過去最高の出荷数となり売り上げに貢献した。また日本脳炎ワクチン、Ｂ型肝炎ワクチンなども前期を上回ったほか、国が買い上げるプレパンデミック用インフルエンザワクチンの原液出荷も売り上げ増加に寄与した。一方、動物用ワクチン事業や血漿分画製剤事業、新生児マススクリーニング事業の売上高は、鳥インフルエンザの発生や新型コロナウイルス感染拡大の影響により前期を下回った。また同社では昨年５月に新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に対するワクチン開発に着手し、今年３月からヒトへの臨床試験を開始している。２２年３月期は売上高、経常利益ともに前年並みを見込む。

会長に明治ＨＤの小林取締役

　役員人事では、６月１８日に開いた株主総会とその後の取締役会で、代表取締役会長に明治ホールディングス�鰍ﾌ小林大吉郎取締役執行役員＝Meiji Seikaファルマ�且ﾐ長、取締役に黒沢亨MeijiSeikaファルマ�且ｷ行役員を新任した。また、専務執行役員に重光真氏、執行役員に矢内耕二氏が就任した。松尾正彦会長、佐々木優慈取締役、梅本隆司執行役員、山下修執行役員は退任した。
　小林大吉郎（こばやし・だいきちろう）会長は東京都葛飾区出身、１９５４（昭和２９）年８月２１日生まれ、６６歳。立教大学経済学部卒、７９年明治製菓�鞄�社、１４年６月Meiji Seikaファルマ�且ﾐ長、２０年６月明治ホールディングス取締役執行役員。
　黒沢亨（くろさわ・とおる）取締役は秋田県横手市出身、１９５９（昭和３４）年１月１５日生まれ、６２歳。新潟大学農学部大学院修士課程修了。８３年東菱薬品工業�鰍ﾉ入り、９０年明治製菓�鞄�社、２０１８年６月Meiji Seikaファルマ�且ｷ行役員