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サウジアラビアに食肉輸出開始・・・・杉本本店

 食肉生産販売の叶剿{本店(宇城市豊野町、杉本光士郎社長)は5月1日、サウジアラビアに自社ブランド牛「黒樺牛(くろはなぎゅう)」の輸出を始めた。7カ国目の輸出。
 初月の出荷は500kgで、徐々に増やす。2021年にイスラム法に則った基準で食肉を生産していることを認めるハラル認証を取得しており、全体がイスラム教徒であるサウジアラビアのホテルや飲食店向けに牛肉を卸す。食肉は現地レストランでしゃぶしゃぶや焼肉、ステーキなどとして提供される。国内からサウジアラビアへ牛肉を輸出する業者はほぼ無く、同社が高いシェアを占めるという。
 杉本社長は「サウジアラビアは人口も多く、牛肉は非常に人気の食材。需要を獲得して安定供給に努めたい」と話している。

年間輸出量が100t超える

 また、2020年末にマカオとUAE(アラブ首長国連邦)への輸出認可を取得して以降、約3年半で年間当たりの輸出量が100tを超えた。内訳はUAEが約20tと最も多く、台湾、シンガポール、タイ、マカオ、カタールに輸出している。今後はベトナムやマレーシアへの供給を見込む。
 杉本社長は「現地に赴き、商談会や説明会に積極的に参加している。繊細な牛肉のカッティング指導や調理法を解説することで調理の幅が広がり、黒樺牛の好評につながっている。コロナ収束ムードに伴うインバウンド増や円安の影響も追い風」と評価する。
 同社はグループ全体で約100カ所の牧場を運営し、約3万頭の黒樺牛(くろはなぎゅう)を飼育。従業員数は85人。
_くまもと経済 業界NAVI_:2024年8月30日発行 No.519

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