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天草市下田南に県内初の「学びの多様化学校」・・・・熊本私学教育支援事業団

 県内でフリースクール「熊本学習支援センター」を13カ所運営する(一社)熊本私学教育支援事業団(熊本市中央区大江3丁目、仙波達哉理事長)は学校法人を設立し2025年春、天草市天草町下田南に不登校生を対象にした中学校の開校を予定している。学習指導要領に捉われない独自のカリキュラムで教育する「学びの多様化学校」として開校するもので、同学校は県内では初めて。
 廃校になった天草市立下田南小の校舎跡を活用し23年8月から運営している「熊本学習支援センター 天草下田南校」を「天草こざとこ学園中学校」として私立学校化する。敷地面積は2419u、建物は木造造り2階建てで、延べ床面積が1552u。中央ホールや図書コーナー、一般教室、体育館などで構成する。生徒の定員は各学年20人の合計60人で、県内在住者および県外からの移住者を想定している。同校では国語・数学・英語といった基礎学力の定着を目的に生徒個々の課題に応じたオンラインアプリやドリルを活用、教科の復習や基礎学力の向上を図る。校舎の周りに広がる田園や小田床(こざとこ)湾が近いといった自然豊かな立地を生かし、農業や釣り、木工教室、陶芸などの体験学習も行う。スタッフは15人でスタートする。近隣の空き家を活用し生徒とその家族が利用できる寮を用意するほか、開校後には敷地内にも寮を整備する計画で、同事業団によると全国で初めての宿泊体験型の学びの多様化学校になるという。入学金が6万円、学費は年間42万円で県内私立中の平均額と同程度にする。総事業費は2億5千万円を見込み、個人や企業から寄付を募る。現在事業団の役員に加え、県内の大学教授や司法書士、企業など30人で作る準備委員会が主体となり開校に向けて準備を進めており、同校の運営を担う学校法人小田床学園の認可を申請中。25年3月末の法人設立を目指す。理事長には仙波氏が就任する予定。
 学びの多様化学校(旧・不登校特例校)は不登校生の事情に配慮した学校独自のカリキュラムを組み込めるほか、授業時間数を通常の約7割に抑えることができる。他校からの転校もでき、通常と同じ卒業資格が得られる。文部科学省の指定で、構造改革特区による規制緩和の一環として04年に高尾山学園(東京都)に初めて導入された。8月末現在で全国に32校があり、九州では天草が3校目。文科省は27年までに小中高校を含めた学びの多様化学校を全国に300校設置したい考え。現在認可を申請している学校校人では将来的に「天草こざとこ学園中学校」の分校を熊本市内に開設する計画だという。
 仙波理事長は「引きこもりの子どもたちが外出するきっかけになる環境を作ってほしいとの保護者の方々による要望を受け、自然豊かな天草の地に開校を決めた。地域と一体になり、過疎化や高齢化が進む地域の振興や地方創生の一助となるべく運営に努めたい」と話している。
 熊本私学教育支援事業団は県内教職員の有志で2015年設立。近年における小中高生の不登校増加を背景にフリースクールへの入校希望者が相次いでおり、県内に展開する「熊本学習支援センター」13校に現在小中高生約200人が通う。スタッフは正職員15人、学生ボランティア70人。子ども食堂も運営している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2024年12月28日発行 No.523

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