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圧電単結晶のドメインの動きを直接可視化・・・・熊本大学の佐藤幸生教授など

 熊本大学半導体・デジタル研究教育機構(熊本市中央区黒髪2丁目、小川久雄学長)の佐藤幸生教授の研究グループは12月11日、エコー診断装置などに使用されている圧電単結晶の電気が溜まっている領域(ドメイン)を可視化し、交流電圧を加えた時の反応を明らかにした。米国物理学協会が発行する科学学術雑誌「Applied Physics Letters」に掲載された。
 圧電単結晶は力を加えると電気を発生し、電圧を加えると変形する特性を持つ。結晶の中に多くのドメインが存在し、それぞれの方向を向いて電気を溜めている。これに交流電圧を加えて電気の向きを揃える「分極処理」を行うことで、圧電単結晶の特性を向上させることができるが、長時間行うと劣化する「過分極」の現象が見られる。
 今回の研究で同グループは「電圧印加その場電子顕微鏡法」を使って、交流電圧を加えたドメインの動きを直接観察。動画として撮影し、圧電単結晶の特性が向上または劣化するメカニズムの解明に役立てる。
 同グループは「解明が進めば、医療用画像診断装置の高性能化をはじめ、医療の高度化につながる可能性がある」と期待を寄せた。
 佐藤幸生教授は東京大学大学院新領域創成科学研究科卒、物質系専攻。2010年同大大学院工学系研究科付属総合研究機構助教、14年九州大学大学院工学研究院准教授、23年4月熊本大学半導体・デジタル研究教育機構教授。
_くまもと経済 業界NAVI_:2025年3月28日発行 No.526

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