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がんの新診断法確立へクラウドファンディング・・・・熊本大学

 熊本大学(熊本市中央区黒髪2丁目、小川久雄学長)は8月1日から9月29日まで、血液検査でがんを早期発見・再発予測する新たな診断法の確立を目指し、クラウドファンディングを実施した。
 現在のがんの画像診断では小さな段階のがんを検出することが難しく、早期発見や再発予測が課題となる中、同大学大学院先端科学研究部の中島雄太准教授らは、血液中にわずかに混在するがん細胞(CTC=循環腫瘍細胞)を検出する機器「マイクロフィルタデバイス」の開発に取り組んでいる。円弧状の切れ込みが入った直径8ミリメートル、厚さ50マイクロメートルの専用のフィルター「マイクロフィルタ」に1ミリリットル程度の血液を通し、血液中のがん細胞を取り出す仕組みで、これまでの診断法では発見が難しかったがんの早期発見や再発・転移予測を目指している。
 同技術の社会実装には各種症例に対して数百例以上の評価が必要で、そのための専門人員や設備が不足していることから、人材確保や設備拡充で社会実装へのスピードを加速させようとクラウドファンディングを実施。8月6日に第1目標470万円、9月25日に第2目標1100万円を達成し、寄付総額は1165万9千円だった。現在取り組んでいる胃がんや食道がんの症例に加え、大腸がんや膵臓がんなど対象の症例の拡大を目指しており、寄付金は人件費や機器投入費、体制整備費などに充てる。
 中島准教授は「がんで苦しむ患者さんやその家族の未来に貢献し、がん医療のさらなる発展を目指したい」と話している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2025年11月30日発行 No.534

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