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「こどもあんぜんパトロール」で子供の駆け込み事例4件
 県タクシー協会青年部会 協力会社アンケート集計

熊本県タクシー協会青年部会(事務局・熊本市東町4丁目、部会長・野々口弘基肥後タクシー巨齧ア)はこのほど、昨年9月に開始した「こどもあんぜんパトロール」の1年間の実施状況調査結果をまとめた。タクシー車両に実際に子供の駆け込みがあった事例が4件あったほか、会員独自の取り組みとして、定期的に安全パトロールを実施している会社が6社あることなどが分かった。
同パトロールは、子供を狙った犯罪や事件を未然に防ぐことを目的に、熊本県PTA災害見舞金安全会とタイアップして始めた取り組み。同部会会員の協力会社93社にアンケートを配付し、返信があった54社の回答を集計した。子供の駆け込み事例では、家に帰る道が分からなくなった児童を自宅に送った例や、道路に倒れている高齢者を見つけた小学生からの通報を受け、当事者を自宅まで搬送した例などがあった。
パトロールの実施を示す黄色のマグネット式ステッカー(縦25p×横60p)をタクシー車両に貼っていることで地域住民や顧客から反応があったかとの問いには、全体の42%が「ある」「少しある」と回答。近隣小学校からの依頼を受け防犯事業の説明に行った例や、地元校区父母会から感謝の言葉を贈られたことなどが報告された。防犯に対する独自の取り組みをしている会社は11%(6社)で、地区の安全パトロール隊に加入し、週1回下校時に付き添いパトロールを行っているほか、社用車で週3回巡回パトロールを実施している会社などがあった。
野々口部会長は「防犯への取り組みは、タクシー車両の機動力に加え、無線による即時通信、通報者の確保・移動が可能であることなどから、タクシー業にフィットする社会貢献事業の一つ。小学生にも分かりやすいDVDを制作し県内の小学校に無料配付するなど、当事業の周知を図っていきたい」と話している。 (岩屋)

週刊経済:2007年12月4日発行 No.1453

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