１月中旬にエンジン部品の工場建設に着手
　アイシン九州　来年９月から稼働

自動車部品製造のアイシン九州�梶i下益城郡城南町、加藤肇社長）は１月中旬、本社敷地内に自動車エンジン部品の工場建設に着手する。総投資額は約１００億円。来年９月から稼働する予定。
トヨタ自動車九州などからの受注拡大に対応し、新工場建設でエンジン用アルミダイキャスト製品の生産能力を増強する。場所は既存工場（床面積２万５千�u）北側で、鉄骨造り平屋建て、床面積は１万４千�u。タイミングチェーンケースやオイルパン、シリンダーヘッドカバーといったアルミダイキャスト製品の鋳造から加工、組み付けまでの一貫生産体制を整備。親会社のアイシン精機西尾工場（愛知県西尾市）やアイシン軽金属（富山県射水市）の九州向けのエンジン部品生産を移管集約、九州地区での生産・調達率を向上させるという。
同社は８月１日付で全額出資の生産子会社のアイシン九州キャスティング�梶i同地、木村俊幸社長）を設立。従業員は現在アイシン九州でエンジン部品生産に従事している５０人に加え１５０人を新規に採用、２０１０年度までに２００人体制とする。２０１０年度の売り上げは７８億円を見込む。
アイシン九州では「当初は今月にも着工する予定だったが、建築確認の関係で来年にずれ込むこととなった。稼働は計画通り来年９月を目指す」と話している。 （佐藤奈）