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国の戦略的イノベーションプログラムに採択
 金剛 革新的設計生産技術の研究開発で

 オフィス・文化施設関連設備製造・販売の金剛(熊本市西区上熊本3丁目、田中稔彦社長)は、このほど内閣府が推進する研究開発事業「戦略的イノベーションプログラム(略称SIP)革新的設計生産技術」で産業技術総合研究所などと共に提案したプランが採択された。
 採択された研究開発テーマは、「チーム双方向連成を加速する超上流設計マネージメント/環境構築の研究開発」。同テーマでは顧客とメーカー、専門家チーム間など、ものづくりに関わる各者の隔たりを解消し、顧客価値の高い製品・システムの開発が可能になるような設計能力の飛躍的向上のため、超上流マネージメント・環境構築を目指している。同社は、代表提案者である独立行政法人産業技術総合研究所および共同提案者である国立大学法人東京大学、一般財団法人製造科学技術センターとともに研究開発を進め、研究開発成果の事業化も目指す。実施期間は今年度から2018年度までの5年間。管理法人は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)。
 同事業は、安部政権の成長戦略のひとつで日本のものづくり産業の競争力向上を目指したもの。内閣府「総合科学・技術イノベーション会議(CSTI)」が府省の枠や旧来の分野の枠を超えてマネジメントを行い、科学技術イノベーションの実現を目指す事業。同事業で確立された新たなものづくりスタイルを広く普及・展開することで、地域発のイノベーションを実現し、新たな市場の創出を目指している。対象とする10課題のうちのひとつである「革新的設計生産技術」は、地域の企業や個人のアイデアや技術・ノウハウを活かして、設計と生産・製造を相互に繋ぐことで「新たなものづくり」のスタイルを確立することを目標としている。
 同社の田中社長は「産業衰退が懸念される日本でイノベーションは喫緊の課題。そのスピードを上げるために産業界からSIPへの期待はたいへん大きいものがある。その事業推進の一翼として、熊本にありながら当社のような中小企業が国から選定されたことを嬉しく誇りに思う。それだけに責任も重く、社員と会社が一丸となって具体的な成功を一日も早く収められるよう取り組む」と話している。(安田)
週刊経済:2014年11月4日発行 No.1798

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