Ｋ―ＲＩＰの九州環境ビジネス大賞を受賞
　エコファクトリー　輻射式冷暖房装置が評価

熊本市水前寺２丁目の環境機器製造・��エコファクトリー（村上尊宣社長）は、同社が開発した輻射（ふくしゃ）式冷暖房装置「エコウィン」で九州地域環境・リサイクル産業交流プラザ（Ｋ―ＲＩＰ）主催の第４回九州環境ビジネス大賞で大賞を受賞した。
Ｋ―ＲＩＰは九州の環境・リサイクル産業の育成・振興のために、中小企業の環境ビジネスを支援することを目的とした産学官のネットワーク組織で、九州経済産業局のバックアップで運営。九州環境ビジネス大賞は地球環境問題に対応した企業の優れた製品・サービスを表彰する制度で、今回は優秀賞と奨励賞の該当はなく、エコファクトリーが唯一の受賞となった。
受賞製品のエコウィンは、平行に渡したパイプの中に冷温水を通して室温を調節する仕組み。特徴としては�@一般的な対流式空調機に比べエネルギー効率が高く、輻射・遠赤外線効果で体感温度を上げることができる�A局部的な寒暖の差を生まない�B送風によるほこり巻き上げがなく、マイナスイオンの発生とＶＯＣ（揮発性有機化合物）の吸着分解作用により清浄な空気を保てる�C稼働音が非常に小さい�D燃焼式でないので安全で環境にやさしい―などがあるという。タワー式（縦型）とパネル式（横型）の２タイプがある。
エコファクトリーは建築設計事務所の�泣鴻Nス（同社長）の関連会社。これまでにエコプロダクツ大賞の国土交通大臣賞やものづくり日本大賞優秀賞、経済産業省管轄の公益法人・店舗システム協会主催のジャパンショップシステムアワード奨励賞などを受賞している。
（佐藤奈）