売上高８３億４００万円で増収増益・・・・金剛

　オフィス・保管機器など製造販売の金剛�梶i熊本市西区上熊本２丁目、田中稔彦社長）の２０２３年９月期決算は、売上高が前期比１４・３％増の８３億４００万円、経常利益は６５００万円（前期は２億７６００万円の赤字）、当期利益は５７００万円（前期は３億２００万円の赤字）と増収増益を計上、６年ぶりの黒字へ転換した。
　大型物件の受注がけん引し売上高は大幅増を記録、工場の稼働向上と価格転嫁、コスト削減、外注費の内製化などにより増益を実現、黒字転換を達成した。今期についても、エネルギー・原材料費の上昇など逆風下の経営環境だが、移動棚を中心としたスチール家具版売の基盤事業の収益力を強化すると同時に、他メーカーとの協業による新たな市場への進出、受注製造事業、半導体関連事業など、成長事業の収益化へも注力する。損益面では、ＤＸ推進による生産・業務プロセスの可視化・最適化・安定化を進め、最小コストで最大価値を創出する取り組みなどで持続的な黒字化を目指す。
　同社の田中社長は「熊本地震の影響で新工場建設など大規模な設備投資が長期にわたり、減価償却費など負担となって、５年間の最終赤字の決算となった。そして今期にやっと黒字転換を達成することができた。その達成に向けて取り組んだ社員やグループ企業の尽力に深い感謝と敬意を表したい。これは中長期の経営計画に示された予定通りのプロセスではあるが、その間、ご支援とご理解をいただいた関係者の方々に感謝申し上げたい」と話している。