就職決定率は９２・４％で、前年比４ポイント減
　東海大学　建築学科が１００％

東海大学（熊本・阿蘇校舎）２０１０年３月卒業者の就職決定率は前年比４ポイント減の９２・４％だった。集計は３月末現在。
総合経営学部、産業工学部、農学部および九州東海大の卒業者は４９０人で、そのうち就職希望者は３５７人、決定者は３３０人だった。同大大学院などへの進学者は５０人、自営２１人で、進路決定率は９４・５％となっている。就職決定率を学部別に見ると、総合経営学部は８８・１％。産業工学部は８７・６％。農学部は９７・６％だった。建築学科が１００％、応用動物科学科が９８・６％だったほか、各学科とも９０％前後で推移している。
同大キャリア支援センターは「自動車や電機など輸出関連分野の採用縮小で工学系は苦戦を強いられたが、食品関連を中心に農学系は順調に推移した。大都市圏での採用が早期に終了して減速した半面、地方の中堅企業（への就職）では健闘した。東海大のネットワークを生かした就職指導などが奏功し、経済環境が厳しい中でも就職率９割台を確保することができた」（三宅隆二郎・熊本キャリア支援課長）と話している。
主な決定先は以下の通り。【総合経営学部】郵便局、九州旅客鉄道、ダイダン、ＲＫＫメディアプランニング、亀井通産、ダンロップスポーツ、あさひ、ササキスポーツ、大谷塗料、菊池市医師会【産業工学部】西日本システム建設、東日本旅客鉄道、西部電気工業、九電工、日立アプライアンス、金剛、日本国土開発、戸田建設、協和エクシオ、ＫＩＳ【農学部】化学及血清療法研究所、熊本製粉、全国酪農業協同組合連合会、熊本県警本部、山崎製パン、フンドーキン醤油、タカナシ乳業、新日本科学、林兼産業、熊本大同青果など（佐藤元）