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24人の高校生議員が知事と論戦・・・高校生県議会

2018年8月10日(金)

 県内の高校生が県政課題を質問する高校生県議会が8月8日、熊本市中央区の県議会棟全員協議会室で開催され、県内6校から参加した24人の高校生議員が蒲島郁夫知事らと待機児童問題や豪雨対策などについて論戦を繰り広げた。
 高校生県議会は県内の高校生に県の施策や県議会の役割を知ってもらおうと平成23年から開催されているもので7回目の開催となった。
 当日は、坂田孝志県議会議長が「高校生県議会は若い世代が描く夢について議論を交わし、今後の熊本の在り方について考える素晴らしい機会。一昨年の参院選から選挙権年齢が18歳に引き下げられた。皆さんも今日の高校生県議会を契機に政治や選挙に対して関心を高めてほしい」と開会あいさつ。
 その後、参加した高校生から議長(山代太誠君・湧心館)、副議長(門口竜也君・大津)、事務局長(岩下伊織君・開新、緒方克哉君・有明)を選出。蒲島知事が「熊本地震からの創造的復興〜決断・目標・対応〜の政治学」のテーマで、プロジェクターに映し出されたスライドを使い県政概要を説明し、県民総幸福量の最大化への取り組みや、熊本地震からの復旧復興など県政の取り組みを紹介。その後一般質問に移った。
 一般質問では大津高校、有明高校、八代農業高校、八代高校、湧心館高校、開新高校の生徒が学校紹介を入れながら地域の課題や県政の課題について言及。
 大津高校は「待機児童問題と子育て支援」について質問。同校がある大津町や隣接する合志市、菊陽町が県内の待機児童数の半数を占めることに触れた上で「県内では減少傾向にあるがゼロにはならない。待機児童対策や子育て支援はどのような対応をしているのか」と質問。
 蒲島知事は「熊本復旧復興4カ年戦略に基づき2020年4月1日までに待機児童数をゼロにすることが目標」とした上で「市町村と連携し保育施設の整備や保育士の確保に取り組んでいる」と説明。子育て支援について「結婚、妊娠、子育てなどステージに応じた切れ目のない支援に取り組んでいる。国に先駆け3人以上の子どもがいる世帯に対し保育料無償化の拡充に取り組み、経済的負担の軽減を図っている」と紹介。「今後も子どもを安心して産み育てられる環境の実現に向け全力で取り組む」と答弁した。
 湧心館高校は「想定を超えた降雨への対応」について質問。7月に西日本を中心に広い範囲で記録された集中豪雨を紹介しながら「大雨に備え県が管理する河川はどのような対策が取られているか」と問いかけた。
 答弁に立った宮部静夫土木部長は「川幅の拡張などの河川整備を進めている」と切り出し、平成24年の熊本広域大水害で甚大な被害が発生したことを受け、熊本市の白川の河川の付け替えや拡幅などを行っていることを紹介。  
 「ハード対策では防ぎきれない災害もあり、人的被害を無くすための避難行動を促すソフト対策も重要。西日本豪雨などの教訓を学びながら対策を充実させていく」と語った。
 その後、「国際化社会に貢献できる人材の育成支援」、「夢のある農業の実現に向けて」や「熊本県の外国人観光客」、「通学路の安全確保」などのテーマでそれぞれ質問し、蒲島知事や担当部長らが答弁した。
 高校生による若者の県政や政治への参加推進についての決議を行った後、森浩二県議会副議長のあいさつを経て閉会した。(政治経済部・宮崎泰樹)

一般質問する湧心館高校の生徒
県内6校から24人の生徒が参加した高校生県議会
あいさつする坂田県議会議長
県政概要説明する蒲島知事
高校生による若者の県政や政治への参加推進についての決議を代表者が読み上げた
あいさつする森副議長
くまモンらと記念写真を撮影する高校生議員