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高さ123mの超高層ビル、年度内着工へ 熊本駅前再開発ビル 完成は新幹

2008年8月28日(木)

 熊本駅前東A地区に建設する再開発ビルの概要が固まった。9月ごろまでに熊本市中心市街地活性化基本計画の国の変更認定や都市計画変更に伴う知事認可を得て今年度中に着工する。 
同ビルのシンボルとなる35階建て超高層マンションの高さは123m。完成後は駅南側のビジネスホテル「東横イン熊本駅前」(88・15m)や熊本市大江5丁目の超高層マンション(87・7m)を抜いて県内最高層の建物になる。
しかし、当初計画に比べ建築規模が拡大したほか用地交渉の難航などで全体完成は2011年春の新幹線開業に間に合わず、開業1年後の12年3月の完成を予定。図書館やビジネス支援などの情報交流拠点が入居する公益施設はひと足早い開業年の秋のオープンを目指す。
駅正面に位置する同ビルは駅周辺整備の核となる集客施設。熊本市では建設に当たり07年3月、森ビル都市企画(東京都)を代表者とする11社の企業グループを建設業務代行者に選定。同市が策定してきた基本計画を踏まえ、新たに超高層マンションを盛り込んだ再開発ビルの基本設計、実施設計を作成。5月には同市の都市計画変更を決定している。
開発面積は約1・4ヘクタールで同ビルの建築敷地面積は約7300u。建ぺい率約67%。商業・業務・公益施設が入るA棟(地下1・地上6階)、商業・業務施設が入るB棟(地上2階)、商業・業務施設と高層マンションが入るC棟(地下1・地上35階)で構成。マンションは約230戸の分譲を計画。駐車場は地下1階と住居用に高さ約45mの立体駐車場を設ける。
合計の延べ床面積は約5万9800uで、当初計画(約1万6400u)の3倍以上に拡大した。用途別の延べ床面積は公益施設が約9500u、商業・業務施設が約3600u、住宅施設が2万400u、供用部が1万8400u。
 東A地区再開発事業を含む熊本市中心市街地活性化基本計画は昨年5月に国の認定を受けた。今回、同再開発事業に関しては再開発ビルの計画変更ほか、支援措置に「暮らし・にぎわい再生事業」の活用を新たに追加するため変更申請を提出、8月下旬に認定される見通し。(鬼塚)

駅前東A地区再開発事業のイメージ図。高さは123mの35階建て分譲マンション棟は再開発事業のシンボル
写真中央より下側が駅前東A地区
2011春の新幹線開業に向け整備が進む熊本駅周辺