「今後10年間で世界のトップ100を目指す・」・九州大学の有川節夫総長

　九州大学（福岡市東区箱崎6丁目）の有川節夫総長は12月12日、同大学本部で「大学改革を進め、今後10年間で世界大学ランキングトップ100を目指す」などと語った。
　これは「ふくおか経済」の新年号インタビューに応えて語ったもの。有川総長は「今年は大学など高等教育機関にとって大きな変化が起きた年だった。特に日本再興戦略の中で産業の競争力強化、大学改革、教育の再生策などが具体的に打ち出された」と切り出し、「九州大学は今後10年間で世界ランキングトップ100入りを目指す。もちろん、九州大学は応用化学などでトップ50に入っている分野もある」と語った。また、「九州大学の大学改革活性化制度は3年目に入り、定着してきた。学内の部局の教員組織が毎年１％分の教員ポストを拠出し、これを原資として各部局から提案された組織活性化のための計画を審査し、再配分する画期的な制度だ」。伊都キャンパスへの移転の状況については、「現在、建物の60％が完成し、学生の60％、教職員の40％が伊都キャンパスに移転した。現在は理学系建物の建設を進めている」と説明した。国際交流の現状については、「海外からの留学生が増えている。現在、留学生の総数は2108人。うち中国人が1176人で5割を超えている。次いで韓国人255人、あとはインドネシア、マレーシア、ベトナム、タイなど」と語った。