熊本日米協会(藤井輝彰会長)は11月16日、熊本市中央区の熊本ホテルキャッスルに田中真紀子元外務大臣らを迎え、「地方から世界へ」と題する国際シンポジウムを開いた。関係者約250人が出席した。
まず、蒲島郁夫県知事が基調講演。藤井輝彰熊本日米協会会長と野田恭子熊本日米協会理事の司会で進行し、パネリストの田中真紀子元外務大臣、グレン・S・フクシマ米国先端政策研究所上級研究員、ジョイ・M・サクライ在福岡米国領事館首席領事、重光悦枝・重光産業副社長の4人が「地方から世界へ」のテーマでそれぞれ”意見”を発表した。特に田中真紀子元外務大臣は「熊本はとても魅力な地域で、私にとってご縁があるところ。新婚旅行は熊本だった」と会場を盛り上げ、「ただ、地方を含む日本は、世界においてプレゼンス(存在感)が下がっている。日本はもっと世界に向けて発信していかないといけない」などと語った。また、グレン・S・フクシマ上級研究員は「中国とインドが台頭し、米国内における日本の発信力が低下している。米国への留学生も4万7000人だったのが今や1万9000人。もっと、留学生を増やす必要がある」と強調した。重光・重光産業副社長は「味千ラーメン・重光産業は父が創業した会社。現在、国内外に800店舗余り展開している。その中で、店舗数が一番多いのが中国。今後も”味千”の夢を諦めないで、世界にチャレンジしていきたい」と語った。