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「鉄道・三里木ルートは約380億円・」・熊本経済同友会で山川清徳部長

2019年3月26日(火)

 熊本経済同友会は3月25日、熊本市中央区のホテルで3月例会を開き、熊本県の山川清徳企画振興部長から「熊本地震からの復旧・復興と阿蘇くまもと空港」についての講演を聴いた。
  例会には、肥後銀行の甲斐隆博会長、テレビ熊本の本松賢会長、平田機工の平田雄一郎社長、SYSKENの福元秀典社長ら会員約70人が出席した。山川部長は沖縄県出身、昭和52年6月生まれの41歳。一橋大学法学部卒。大蔵省(現財務省)入省、在マレーシア大使館一等書記官、財務省主計局主計官補佐などを務め、平成29年7月から熊本県企画振興部長。山川部長は「熊本地震からの復旧・復興の進展―阿蘇くまもと空港を中心に」と題して講演。「県は熊本地震からの復旧・復興4か年戦略を立て、@住まいの再建A仕事の創造B熊本の宝の創造C世界とつながるーを進めている」と語り、「一方で、阿蘇くまもと空港の整備・アクセス改善に取り組んでいる」と強調。「阿蘇くまもと空港は乗降客が年々増加し年間300万人を超えている。熊本空港の弱点はアクセス。300万人以上の乗降客がある空港で、鉄軌道のアクセスがないのは熊本空港と鹿児島空港のみ。これまで、鉄道、モノレール、市電を検討してきたが、速達性、大量輸送、事業費等から鉄道が妥当ということになった。それも、ルートはJR豊肥線の三里木駅から分岐する案が最も利便性が高いという結論に達した。総事業費は約380億円となる」などと説明した。

「熊本空港の弱点はアクセス」と語る山川清徳部長
山川企画振興部長の講演を聴く熊本経済同友会員
熊本空港から香港、ソウル、高雄便などの国際路線図
豊肥本線から分岐・延伸する新アクセス路線(赤色)
「空港・応援税制の可能性は」と質問する平田社長
「鉄道アクセスの早期実現を!」と語る甲斐代表幹事