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「今年3月期の売上高は312億円・」・KMバイオロジクスの永里敏秋社長

2019年8月2日(金)

 KMバイオロジクス(熊本市北区大窪1丁目)の永里敏秋社長は8月2日、同本社で「化血研から製薬事業を譲り受けて約1年。組織の見直し、コンププライアンスの強化などに取り組んできた。今年3月期の売上高は312億5600万円、営業利益は34億5700万円で、ほぼ計画通りだった」と語った。
 これは「くまもと経済」9号のインタビューに応えて語ったもの。永里社長は益城町惣領出身、昭和32年10月生まれの61歳。熊本大学大学院薬学研究科修士課程修了。昭和58年4月明治製菓入社、平成29年取締役、昨年7月にKMバイオロジクス社長に就任した。
 1年を振り返って、「事業を承継して約1年。これまで信頼回復に向けての組織の見直しや品質・生産管理体制の強化、コンププライアンスの強化などに取り組んできた。改革はやっとスタートラインに立ったという感じ」と説明した。社員の利益マインド、コスト意識については。「そう簡単には変わらない。社員は約1900人。長い間、財団法人の職員としてやって来たので。時間がかかる」と答えた。
  今年3月期の決算については、「売上高が312億5600万円、営業利益が34億5700万円。当期純利益が24億7200万円で、ほぼ計画通りの業績だった。インフルエンザワクチンや4種混合ワクチンなどヒト用ワクチン順調に売り上げを伸ばすことができたが、血漿分画製剤は、なかなか回復しなかった」と語った。
 今期の見通しは、「売上高395億円、営業利益35億円を予定している」と語った。

「今年3月期の売上高は312億円だった」と永里社長
熊本市北区大窪1丁目のKMバイオロジクス本社
松岡のインタビューに答える永里敏秋社長(右)
安全な医薬品を供給するという「決意の碑」
ワクチンの新しい生産拠点・合志事業所(合志市)
KMバイオロジクス9階から見える熊本機能病院付近