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「新市街は映画館の街だった・・」・・現在は電気館のみ

2024年7月24日(水)

 デジカメ・松岡は7月23日、熊本市中央区の新市街一帯を散策した。新市街は、かつて映画館がずらりと並び、歓楽街として賑わっていたところ。今はホテル、飲食店を中心としたアーケード街になっている。
 現存している映画館は「電気館」のみ。熊本市の一部市民は「映画館がどんどんなくなり、寂しい。新しい”賑わい”をつくって欲しい」と寂しがっている。特に2005年(平成17年)前後に熊本市の各映画館が次々に閉館した。かつては、辛島町の電車通り側からアーケードに入ってすぐに映画館・朝日館(のち、富士館)があった。その後、冨士館はパチンコ店になった。その向かいに「シネパラダイス」(現在、パチンコの「123ライト」。そして次が「サテライト熊本」対面のの「DENKIKAN」(電気館)。「DENKIKAN」は熊本最古の映画館。
 その次はカンデオホテル熊本の場所(南側)に東映の直営館「熊本東映」があった。さらに、玉屋通リ東側に映画館「熊本東宝」があった。「熊本東宝」の壁(上部)には海老原喜之助画伯の「蝶」の絵があった。2006年(平成18年)に東宝プラザが取り壊しの際に、熊本市大江2丁目の熊本学園大学14号館に移設された。新市街が熊本市で最も賑やかだった理由は、「サクラマチクマモト」の場所にあった熊本県庁が存在していたからである。  
 特に映画全盛期の1950年代には、熊本市の中心部のほか、子飼町、健軍町、水前寺公園、川尻町、本妙寺通り、田崎町などにも映画館があった。

若者たちで賑わう熊本市新市街
新市街に現存している映画館「電気館」
戦前、映画館「世界館」があった所。現在は東急REI HOTEL
かつて映画・朝日館(富士館)があった所。現在はベッセルホテル
シネパラダイス(銀丁百貨店」があった「123ライト新市街店」
大映の直営館があった「東横イン熊本新市街」
東映の直営館があった場所。現在はカンデオホテル熊本(一部)
戦前「帝国館」があった場所
熊本東宝があった場所。現在は「リッチモンドホテル熊本新市
熊本市の大型商業施設「サクラマチクマモト」