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「痛み分かち合う節電キャンペーンを開始・」・金剛の田中稔彦社長

2011年3月24日(木)

 金剛梶i熊本市上熊本3丁目)の田中稔彦社長は3月23日、同本社で「東日本大地震に伴い、きのうから痛みを分かち合う節電キャンペーンを始めた」と語った。
 田中社長は「わが社の仙台営業所は、今回の震災で事務所内の備品がひっくり返ったり、メチャメチャに壊れたりして被害をこうむったんです。ただ、けが人もなく、幸い人命には異常がありませんでした」と震災の被害状況を語ったあと、「震災地でも、当社製品の免震棚は被害が少なく、お客さまから感謝されました。特に大学や会社の事務所から”復旧作業に手を貸して下さい”、”協力して下さい”と頼まれました。もともと年度末は工事が集中し、忙しいうえに今回の震災で、てんてこ舞いの状態です。土曜も日曜も休みが取れない状態です」と復旧の対応に追われている。「この復旧事業は、当社の製品を納入した官公庁や企業を中心に取り組んでいるので、ボランティアみたいなものです。震災の現場を見た限りでは、復興には相当時間がかかりそうです。首都圏だけでも約1か月くらい。千葉・茨城県はひどいので、2か月ぐらいはかかるでしょう。さらに東北地方は半年、いや1年はかかるのではないでしょうか」と被害のひどさを語った。
 「そこで我々もフンドシのひもを締めてかからなければならないと、節電キャンペーンを始めました。本社の青いネオンを消し、工場内も節電しようと。震災・節電キャンペーンを始めたわけです。節電した分は義捐金にして、東北の被災地にお届けしようということです。わが社全体では年間に電気料金を数千万円払っていますので、ざっと計算して200万円ぐらいの義援金を送れるのではないかと思っています」と説明した。
 

「震災キャンペーンを始めた」と語る田中稔彦社長
熊本市上熊本3丁目の金剛竃{社
「移動棚などの注文が相次いでいる」金剛の工場
今後の生産計画について打ち合わせる技術部門
高層の移動棚を展示している工場内の施設
金剛の本社に近い上熊本駅(手前は夏目漱石像)