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「コメロンパン」を熊本の名物に・・・小笠原徹朗・阿蘇熊牧場社長

2009年2月26日(木)

 鹿本農業高校の生徒たちが九州産米粉と鹿本産のメロンを組み合わせ開発した「高校生のコメロンパン」。カドリー・ドミニオンの人気キャラクターパンくんとジェームズ≠パッケージに使いたいと、同園経営の活「蘇熊牧場(阿蘇市黒川、小笠原徹朗社長)100%子会社で食品小売・プロデュースの活「蘇デリシャスに高校生自らアプローチし、同社プロデュースのもと08年8月に商品化された。「地元の素材を有効活用してプレミアムな商品をつくり、全国に展開するということが阿蘇デリシャスの企業理念とマッチした。また、開発した商品を市場で販路に乗せるという試みは、高校生にとって素晴らしい経験になると考えたんです」と、小笠原社長はタイアップ快諾の理由を語る。
 コメロンパンは1個180円と決して安くない価格ながらも、東京の百貨店などでも販売されるヒット商品となり、発売4カ月間で7万個を売り上げた。4月から岡山県の百貨店・天満屋を始め全国の百貨店などに販路を拡大することから増産を決定。同社と生産担当のパン製造業・古木家(同市一の宮町、古木大次郎代表)が菊池市泗水町に工房を開設した。生産量は年間40万個で、現在の2倍に拡大する。売れ行き次第ではさらに生産を拡大する計画だ。
 「周知の通り、熊本は食材の宝庫。今後も素材を掘り起こし話題性≠付加するなど、売るための演出をしていく。「いきなり団子」に続く全国的な名物をつくるのが目標」と抱負を語る。(佐藤奈)

小笠原徹朗阿蘇熊牧場社長。08年4月に設立した阿蘇デリシャスの会長も兼務する
鹿本農高生が開発した「コメロンパン」
「コメロンパン」をプロデュースした野田謙二阿蘇デリシャス常務