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運転免許センター跡地に病棟機能など移転へ…堀尾会・熊本託麻台病院

2010年9月8日(水)

熊本市尾ノ上1丁目の熊本託麻台病院や介護老人保健施設・コスモピア熊本などを運営する医療法人社団堀尾会(堀尾愼彌理事長)はこのほど、熊本市帯山8丁目の熊本県運転免許センター跡地を県が実施した一般競争入札で落札した。落札価格は約18億1千万円。
熊本託麻台病院のさらなるリハビリテーション機能強化と耐震化工事などのため再開発を検討してきたが、現地での建て替えや改修が困難なため、新たな用地取得に至ったもの。免許センター跡地の敷地面積は1万3640u。病棟機能などを移転する計画で、年度内に新施設の建設概要やスケジュールなどを詰めるという。
名倉敏信法人事務局長は「熊本の地域医療連携における回復期リハビリ医療をいっそう充実させるため、新たな施設を建設する。土地の形状がよく、病院を建てられる用途地域―などの条件で、複数の候補から免許センター跡地を選定した。帯山に展開する新病棟と現在地にある2つの老健や在宅サービス部門を連携させ、医療・介護のトータルサービスの充実を図りたい」と話している。
堀尾会は1977年設立。同年熊本市内初のリハビリテーション承認施設として熊本託麻台病院の診療を開始した。関連施設は熊本託麻台病院(142床)やコスモピア熊本(入所96床、通所25人)のほか、第2コスモピア熊本(入所54床、通所80人)、地域包括支援センター「ひごたい」、食生活支援センター「オアシス」などがある。職員は約480人。
熊本県運転免許センターは老朽化などのため2002年1月に菊陽町に移転。跡地を県がインキュベーション施設「夢挑戦プラザ21」として運営していたが、08年に閉鎖し、売却を検討してきた。(佐藤元)

熊本市帯山の免許センター跡地。敷地面積は約1万3千u。写真右は日赤熊本病院
同市尾ノ上の熊本託麻台病院
堀尾会が運営する介護老人保健施設「コスモピア熊本」
「熊本の地域医療連携における回復期リハビリ医療の充実を図りたい」名倉敏信・法人事務局長