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太陽光発電オンライン集計システムを開発…グッドハート

2011年2月1日(火)

 太陽光発電の販売・施工のグッドハート梶i熊本市南熊本3丁目、平田輝雄社長)は太陽光発電オンライン集計システムを開発し、現在利用者向けにシステムを供給している。
 同システムは熊本高等専門学校八代キャンパス機械知能システム工学科の古嶋薫教授と共同で開発。古嶋教授は熱工学が専門で、太陽電池や太陽光発電の研究を行っており、古嶋教授のアドバイスのもとに集計システムを考案。太陽光発電量の平均値と各住宅の発電量を比較することで、発電量の増減の原因を発見しようというもの。
 同社の太陽光発電システムを設置した県内利用者を対象に、利用者が月ごとの総発電量を入力。画面にはメーカーが事前に算出した発電量のシミュレーション値、過去の1カ月ごとの発電量の推移、県内住宅の平均発電量などが表示される。利用者は平均値と比較することで、シミュレーション値と実際の発電量の差が、天候によるものか、それ以外の何らかの原因によるものかの判断基準になる。
 実際の事例として、シミュレーション値よりも県内各利用者の発電量が全体的に高かった月に、発電量が下回った住宅を調べたところ、太陽光パネル設置以降にできた電柱の陰が発電量を低下させていた原因と判明した例もあるという。
 システム導入のメリットとして、太陽光システムの異常を早く発見でき、利用者は自分で県内平均値と比較できることで安心感が生まれる点などがあるという。(宮田)

同社が開催している太陽光イベントで展示した太陽光パネル。同社は集計システムにより、太陽光発電量の増減の原因究明につながると期待している
「シミュレーションとの違いが、これまでは日射量や気温の変化によるものとしかいえなかったが、各住宅の発電量と平均値を比較することで、シミュレーション値だけでは分からなかった異常をいち早く発見できるようになった」と話す平田社長
太陽光発電を検討している消費者に対し、同社では導入前に太陽光発電のメリットやデメリットなど消費者が知っておくべき情報提供を大切にしているという
同社が入居する熊本市南熊本3丁目のくまもと大学連携インキュベータ