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“安藤デザイン”姿現す・・在来線連立事業「新熊本駅舎」

2014年1月30日(木)

  県が進めるJR鹿児島本線などの在来線を高架化する連続立体交差事業で、建築家の安藤忠雄氏がデザインを手掛ける熊本駅舎の上り線ホームが姿を現し始めた。事業主体の県によると、全長約200mのホーム上屋はことし3月末にも建ち上がる予定で、新たな県都の玄関は、少しずつ輪郭を見せ始めた。
 「森の都」をイメージしたホーム上屋は多くの県産アカマツやスギを使用するほか、駅外観に熊本城の石垣「武者返し」をモチーフとするなど熊本らしさを打ち出している。現在進行中の工事は鹿児島本線上り線と三角線のホームで15年3月の先行乗り入れを目指しており、下り線の高架化は施工ヤードや在来線の運行による制約などで17年度完成の見込み。熊本駅舎の完成は18年度で「武者返し」が姿を見せるのはしばらく先になりそうだ。同事業の総事業費は約606億円。(川野)

県産のアカマツやスギを使用したホーム。人が立つ付近にレールが敷かれる。今後建設される下り線の高架(ホーム)は写真右手となる
幅4.8m〜6.8mのホームは線路から約1mの高さ
新幹線(左)と在来線ホームの間に位置する新駅舎
15年3月の上り線乗り入れまで残り1年。工事は急ピッチで進む