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「駅ビル」、民間投資誘発の契機に・・・熊本駅周辺開発

2014年2月28日(金)

  JR九州の唐池恒二社長は昨年12月、JR熊本駅の同社所有地「0番線跡地」に大規模な駅ビル建設を表明した。在来線の高架化が終わる18年度をめどに工事着手、20年の開業を目指すという。敷地の広さは約3万u、唐池社長は「中途半端な開発はせず、まちの中にまちをつくりたい」と話し、鹿児島や大分の駅ビルを上回る規模で開発する考えを示した。同社はこれまで、駅ビルを含む同地の開発について未定としてきたが、今回の表明は駅一帯の開発に“様子見”だった民間投資を誘発する契機ともなりそうだ。
 0番線ホーム跡地は、在来線高架化によって生じる用地。同社では「ことしはビルの開発を方向付けし、構想を練っていく年」(唐池社長)として、14年を開発に向けた実質のスタートと位置づけている。現在、在来線高架化は14年度末に鹿児島本線上り線の乗り入れを目指し、工事が進行中。熊本地方合同庁舎B棟はことし10月の完成に向け、鉄骨が建ち上がった。新たなマンション建設も始まるなど、熊本駅一帯は拠点性を高めつつある。(川野)

「0番線」開発用地。駐車場を含めた南北に縦長い敷地で広さは約3万u
写真右のJR九州ホテル熊本から左手(南側)一帯が開発対象地となる
マンション建設にも動きが出てきたようだ。田崎本町交差点際、二本木2丁目の敷地には業者の建設告知の横断幕が掛かる
西区花園1丁目で進む在来線高架化工事。14年度末の上り線乗り入れを目指している