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阿蘇ダイエットプログラムのモニターツアーを実施…阿蘇温泉観光旅館組合

2014年9月12日(金)

 阿蘇温泉観光旅館協同組合(稲吉淳一理事長、18軒)は、9月2日から2泊3日で「阿蘇高原滞在型ダイエットプログラム」のモニターツアーを実施した。熊本県立大環境共生学部食健康科学科の松本研究室との連携で企画したもので、同大の職員・学生ら17人が参加した。
 同事業は中小企業庁が地域資源活用新事業展開支援事業として認定。「血糖コントロール理論に基づく、阿蘇の標高差を活用した全国初『阿蘇高原滞在型ダイエットプログラム』の開発と販路開拓」を目的に、各種運動プログラムと「血糖コントロール理論」に基づく食事を組み合わせ、短期間で体質改善ができる新たなダイエットプログラムを開発するもの。阿蘇市や同市観光協会、組合加盟旅館ホテル、各運動プログラム実施施設などが連携。モニターツアー実施や健康コーディネーター、インストラクターの養成、専用予約サイトの運営、情報発信、大手企業健保組合や旅行会社などへの販路開拓などに取り組んでいる。
今回のツアーは、食健康科学科の4年生池田織衣さんら4人の研究テーマとして計画。主に中高齢者を被験者にデータを収集した。被験者は阿蘇ホテルに宿泊。糖質量をコントロールした食事と、標高差を利用してのゴルフや乗馬、ウォーキング、トレッキングなどの運動メニューを実践し、体重や体脂肪率、血糖値、血中脂質などを測定した。学生を指導している松本直幸教授は「阿蘇の資源を活かし、国民の健康ニーズに即した旅行商品の開発と改善に貢献できることを大変嬉しく思っています。また、学生が地域の皆様と関わりながら、主体的に今回のモニターツアーを進めることで貴重な体験ができました。彼女たちの社会人力アップにもつながったのではないかと思います」と話している。(佐藤元)

乗馬も運動プログラムに組み込まれている
ゴルフで汗を流す被験者ら
血糖コントロール理論に基づいて考案された献立
トレッキングを先導する学生。左から高津幸美さん、池田織衣さん、木本いつかさん、長奈菜美さん
ツアーには17人が参加した。左端上段が松本教授