熊本の食�@・・・・・高田蒲鉾の「オランダ揚げ」

●昔ながらの石臼を使ってすり身に
　九州有数の美しいリアス式海岸が続く芦北海岸。天草の島々を望む有明海では風をはらんだ帆が美しく「海の貴婦人」とも称される「打瀬（うたせ）船」による伝統漁が今も残っている。
　芦北郡芦北町のスマートインターを降りてすぐの花園地区にある（有）高田蒲鉾。同社のかまぼこ類は「そうした打瀬船でとれた新鮮な太刀魚、石海老、ハモなどを原料に、職人が昔ながらの石臼を使ってすり身に仕上げている」という。「風味や味にこだわり、しっかりとした歯ごたえが特徴で、できたての美味しさが楽しめる本物志向の品質を守り続けている」とも。こうした同社の竹輪・かまぼこ製品は、全国蒲鉾品評会で農林水産大臣賞、水産庁長官賞など、数多くの賞を受賞してきた。
●サラダ玉葱入りの「オランダ揚げ」が人気
　最近のヒット作は、芦北名産「サラダ玉葱」とハモ、スケソウダラなどを使用したオランダ揚げ。直営店の「でこぽん」（芦北町）、城彩苑（熊本市）のほか、全国の百貨店催事で人気商品になっている。
　また、関連会社のMONARIOでは、豆乳と大豆を使用した体に優しいデザート「豆乳プリン」を製造・販売中。マンゴー、イチゴ、ライチ、メロン、ラフランスなどの素材を活かしたスイーツで、こちらも人気が高まっている。(徳永）