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知事選立候補へ最終調整…幸山政史前熊本市長

2015年10月2日(金)

 幸山政史前熊本市長が来春の知事選立候補に向け最終調整に入ったことが10月2日、本誌の取材で分かった。関係者によると来週に熊本市内で開く後援会緊急役員会で正式に態度表明するという。知事選の出馬を巡っては現職の蒲島郁夫氏が9月16日の県議会本会議で3期目を目指して立候補することを表明しており、幸山氏が出馬すれば「現職知事VS前政令市長」の直接対決となる。
 幸山氏は本誌の取材に対して、「以前から10月初旬までには態度を決めたいと話しており、最終調整の段階に入っている。出馬の意思を固めつつあるが、来週に開く後援会の緊急役員会で公表したい」と述べた。幸山氏は1965(昭和40)年6月10日生まれ、50歳。熊本市(旧飽託郡北部町)出身。済々黌高校―九州大学経済学部卒。自民党県議だった2002年に熊本市長選に出馬し、自民党や公明党が推す現職を破り初当選。3期を務め、多選の弊害を理由に4期目は立候補せず、昨年12月2日に退任した。市長退任後は県政か国政かへの政界復帰を公言し、旧坂本村や旧泉村の五家荘など県内各地の視察を続けたほか、講演活動も精力的に取り組んでいた。また、最近では県内の政財界関係者や支援者へのあいさつ回りを開始していた。幸山氏は「熊本都市圏への一極集中となっており、県内の人口減少と地域間格差は大きなテーマ」と述べており、知事選に出馬する場合は地域間格差の是正を訴える可能性がある。(城島)

来春の知事選立候補に向け最終調整に入った前熊本市長の幸山政史氏。市長退任後は県政か国政かへの政界復帰を公言し、県内各地の視察や講演活動も精力的に取り組んでいた
10月2日、熊本市内の後援会事務所でマスコミ対応する幸山氏。「意思は固まりつつある」としながらも、知事選出馬については明言を避け、「来週発表する」と述べた