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熊本発の技術で“創造的復興!”〜「熊本テックプラングランプリ」最終選考

2016年7月25日(月)

 アグリ、バイオなど自然共生型産業の創出に向けた創業支援プログラム「KUMAMOTO TECH PLANNER」を運営する、県、肥後銀行、熊本大学、県工業連合会など5者でつくる「熊本県次世代ベンチャー創出支援コンソーシアム」は7月16日、次世代ベンチャーコンテスト「熊本テックプラングランプリ最終選考会」を肥後銀行本店2階大会議室で開いた。
 当日は、2月から6月にかけて募集、エントリーのあった県内外のベンチャー企業や第二創業企業、県内の資源や大学の技術を活用したバイオ、農林水産、ヘルスケア、ものづくりなどの分野の学生、研究者など22チーム(25テーマ)の中から選ばれた9チームが、15人の審査員を前にプレゼンテーションを実施。最優秀賞には、熊本大学大学院博士後期課程3年(製剤設計学専攻)の弘津辰徳さんが社長を務める潟Tイディンが選ばれた。テーマは「シクロデキストリンを基盤分子とした医薬品および機能性食品の創製」。最優秀賞チームには賞金30万円ほか、日本、シンガポール、インドなどのべンチャーが参加する国際コンテストへの出場権が与えられた。同プログラムではエントリー22チームに対して今後も支援を継続。熊本発の技術で地域に活力をもたらす産業の創出を目指す。
 同コンソーシアムは、前記4者と先端産業情報を収集し新産業創出を目的とした企業向けビジネスサポート事業などを手掛ける潟潟oネス(本社・東京、丸幸弘社長、コンソーシアム事務局担当)の5者で構成する。(香月)

【最終選考会参加9チーム・代表者とプレゼン内容・企業賞】
@潟Tイディン「シクロデキストリンを基盤分子とした医薬品および機能性食品の創製」弘津辰徳(熊本大学薬学教育部大学院生)〔最優秀賞〕ABANJI(バンジ)「温泉化粧品の開発から創薬へ」池田真由美(熊本大学薬学教育部大学院生)〔プレシード賞〕Bグリーンサイエンス・マテリアル梶u日本固有藍藻スイゼンジノリを利用した事業」金子慎一郎(グリーンサイエンス・マテリアル且ミ長)〔リバネス賞〕Cブルームテクノロジー梶u受胎率向上システムの構築」齊藤英樹(ブルームテクノロジー且ミ長)Dユニバーサリー電工梶u地産地消型・営農型太陽光発電システム」中川博文(ユニバーサリー電工且ミ長)Eアグリスクリーニング「アグリ関連物質の迅速スクリーニングと多岐製品開発への応用」太田広人(熊本大学大学院先端科学研究部助教)〔JT賞〕F潟純Cズ・リーディング「医療と医用画像の未来をAIが変える!」中山善晴(潟純Cズ・リーディング社長)GAMI梶u遠隔診療対応聴診器で離島僻地にクラウド総合病院を」小川晋平(AMI且ミ長)〔シタテル賞〕Hマイクロパルステクノロジーズ「人類と地球環境の保全に貢献する自然共生型産業の創出を目指して!」佐々木満(熊本大学パルスパワー研究所准教授)*敬称略 

最優秀賞に選ばれた潟Tイディンの社長を務める熊本大学薬学教育部大学院博士後期課程3年の弘津辰徳さん(右)。プレゼンターはコンソーシアムメンバー潟潟oネスの丸幸弘社長(農学博士)
選考会の終了後、写真に納まる参加チームメンバーと審査員。この日は最終選考会出場チームや審査員との交流会もあった
プレゼンに聞き入る審査員。前列左から竹下元久・肥後銀行地域振興部長、甲斐隆博・同行頭取、島崎征夫・県企画振興部長
最終選考会には大学や企業関係者など約300人が参加、9チームのプレゼンに耳を傾けた