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「防災用井戸」を県内10店舗に設置〜肥後銀行

2017年4月6日(木)

  肥後銀行(熊本市中央区練兵町、甲斐隆博頭取)は、災害発生時の生活用水確保を目的に「防災用井戸」を県内の営業店など10店舗に設置した。BCP(事業継続計画)体制を強化すると同時に、災害発生時には地域の給水拠点として住民に開放する。同行と熊本市は同市内設置の防災井戸に関し、災害発生時に地域住民に開放する給水協定を結んだ。
  熊本地震による断水・停電被害を踏まえ、防災井戸は電源不要の手押しポンプ式とした。1回の汲み上げ量は約1.2リットル。設置場所は、流通団地支店(熊本市南区江越2丁目)、上熊本同(同市西区花園1丁目)、渡鹿同(同市中央区渡鹿3丁目)、京塚同(同市東区京塚本町)、秋津同(同市東区花立2丁目)、須屋同(合志市須屋)、宇土同(宇土市南段原町)、松橋同(宇城市松橋町松橋)、八代同(八代市北の丸町)、肥後銀行事務センター(熊本市西区二本木5丁目)。熊本大学田嶋研究室、全国さく井協会九州支部、肥後の水とみどりの愛護基金の協力。全国さく井協会九州支部によれば、一般企業による防災井戸の複数設置は全国初という。
  4月4日、熊本市中央区の渡鹿支店であった開水式には同行関係者や地域住民など約30人が出席。甲斐頭取は「地下水保全に30年間取り組んできた当行の意識から生まれた創造的復興の取り組み。防災意識の学びの場となることも願いたい」と挨拶。大西一史熊本市長は「災害時の給水拠点として役に立つ。感謝したい」とお礼を述べた。(香月)

防災用井戸で水を汲み上げる甲斐頭取(4月4日、同行渡鹿支店)
神事の後、テープにはさみを入れる関係者
大西熊本市長は小学生とポンプで水を汲んだ