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大型クルーズ船向けのサプライヤーを募集・・・クマモトマリーンインク

2018年2月16日(金)

 八代港に寄港する大型クルーズ船向けに食材などの卸を行う(株)クマモトマリーンインク(八代市袋町、宮ア浩二社長)は2月16日、肥後銀行八代支店でサプライヤー募集の説明会を開いた。
 同社はクルーズ船向けに酒の卸を行っていた合資会社宮ア商店(八代市本町2丁目)が中心となり、地元商工業者の共同出資で昨年9月に設立。クルーズ船を一つの市場と位置付け、クルーズ船向け専門商社として飲料や魚介類、農畜産物などの食材を販売する。昨年12月には米船会社ロイヤル・カリビアン・クルーズ(以下、RCL)と正式契約し、八代港に入港するRCLのクルーズ船だけでなく、博多港や長崎港入港の同社クルーズ船にも商品の納入を行っている。
   当日は食品業者など70人が出席。宮崎社長が同社の事業概要、県港湾課の担当者が八代港の整備状況について説明した後、出席者にクルーズ船向けの商品サプライヤーとしての参加を呼びかけた。

「動く4千人のホテル」

 近年、クルーズ船の寄港増に伴い、県内の観光地が中国人クルーズ客でにぎわいを見せる一方、地元商工関係者の間ではその経済効果を疑問視する声も根強い。宮ア社長は「クルーズ船は動く4千人のホテル。今後多くのサプライヤーに参加していただくことで、食材に限らずさまざまな商品をRCLに提案していく」と方針を示したうえで、「地域経済に貢献する公益性の高い企業を目指す」と意気込みを語った。(松本)

食品業者など70人が出席。決済方法や関税の扱いについて質疑応答の場面もあった
事業概要を説明するクマモトマリーンインク社長の宮ア浩二さん(宮ア商店社長)
専門商社・クマモトマリーンインクの位置づけを示したスライド。RCCLは「Royal Caribbean Cruises Ltd」の略
これまでクルーズ船向けに納入した商品の例。石鹸やコピー用紙など食品以外の注文も多いという