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光ファイバー需要拡大で工場増築・・山鹿市のフジクラプレシジョン

2018年6月29日(金)

  山鹿市鹿本町の精密機器製造、フジクラプレシジョン鰍ェ、6億5千万円をかけて増築した工場が4月から稼働を始めている。ネット社会を支える主力製品の「光ファイバー融着接続機」と金属加工で急速に普及が進む「ファイバーレーザー」の増産に対応した。
  増築は、既存工場北東側の駐車場として利用していた土地に鉄骨造り平屋建ての建物2棟を新設。広さは従来の4840uから約2300u広い7158uで、総建築面積はこれまでの約1・5倍となった。増築は創業以来5期目。
光通信やレーザー加工で強みを発揮する光ファイバーは需要拡大を続けており、製造を担う親会社の潟tジクラ(東京都)でも生産が追い付かない状況だという。こうした需要増を背景に両製品の組み立てを担うフジクラプレシジョンの17年3月期売上高は108億円で過去最高となった。13年に生産を始めたファイバーレーザーは同社グループ内でも成長を見込む新事業として位置付けており、2020年までに生産能力を約5倍に高める予定。
  同社は91年設立、翌92年に操業を開始。資本金は9千万円、従業員数は362人(6月12日現在)、増産で今年度中にも400人を超える見通し。(川野)

既存工場北東側の駐車場に建て増した増築部分。広さは従来の約1・5倍となった
田中利行(たなか・としゆき)社長。東京都出身、1961(昭和36)年9月23日生まれ、56歳。上智大学理工学部卒。84年藤倉電線梶i現潟tジクラ)入社、研究開発本部通信技術開発部、米国USコネック社など主に開発畑を経て、16年6月から現職
光ファイバー融着接続機。今後はモデルチェンジを進め、収益強化を図る
マーキングなどに使われるファイバーレーザー。手に持つコードの先端から発光するため、加工部分に近付けるメリットを持つ