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「九州ドローンスクール」を10月末開校〜紙弘とKKTイノベート

2018年10月2日(火)

 紙、事務用品販売の且弘(熊本市中央区世安町、深浦修社長)と、熊本県民テレビの関連会社で映像制作などを手掛ける階KTイノベート(同市中央区大江2丁目、齊藤裕二社長)は、一般社団法人九州ドローンスクール(深浦修代表理事)を共同で設立、10月末から「九州ドローンスクール」を開校する。
 1日、会見を開いた深浦代表は、「紙弘は昨年8月『九州ドローンカレッジ』を開校したが、約1年間で受講生が100人を超えドローンに対する関心の大きさを実感した。個人の趣味のレベルから産業分野まで、幅広い人たちがドローンを操縦する時代がすぐそこまできているが、安全な利用には関係法令の知識や操縦技術など専門的な指導が不可欠。広範なニーズに応えるため九州ドローンカレッジを発展させ一般社団法人化した。スクールを熊本のドローン活用促進のインフラとして利用してもらえればうれしい」と挨拶。KKTイノベートのドローン事業部副部長でスクールの校長に就任した中田浩毅氏は、「正しい知識、安全意識、正確な操縦技術に加え、ドローンの大いなる魅力と可能性をスクールを通して多くの人たちにお伝えしたい」と抱負を述べた。
 スクールは、無人航空機のガイドライン策定や講習機関の認定など運航安全策を中立的な立場で推進している一般社団法人UAS産業振興協議会(JUIDA)の認定スクールとして10月末開講予定で、@ドローンを安全に飛行させる知識と操縦技術、安全運行管理者に必要な知識とリスクアセスメントを習得する「JUIDA認定・無人航空機操縦技能・安全運行管理者コース」が4日間(座学2日、実技講習が屋内1日、屋外1日の計2日。受講料税別23万円)。A安全飛行知識と操縦技術を学ぶ「同・無人航空機操縦技能コース」が3日(座学1日、実技同2日。同18万円)。B無人航空機操縦技能コース受講者のみが対象で、安全運行管理者に必要な知識とリスクアセスメントを習得する「同・安全運行管理者コース」(座学のみ1日。同7万円)の基本3コース。
 講習会場は、学科(座学)が、中央自動車学校(熊本市中央区坪井6丁目)、屋内実技が巨シ日本物流サービスの屋内野球練習場PBA(同市南区近見8丁目)と潟Lューネットの武道場(同市中央区帯山4丁目)、屋外実技が中央自動車学校と熊本新港で実施する。受講後に学科、実技の試験を実施、合格者にはスクール修了書を発行する(JUIDA発行の証明書取得には、受講者による申請書類提出、入会手続きが必要)。また、同スクールオリジナルの「ドローン入門コース」(1日)、「ドローン法令セミナー」(同)、「映像空撮コース」(同)のほか、レーザー測量、インフラ点検などより専門的な実務コースの開講も予定している。(香月)

会見後、九州ドローンスクール講師の指導で操縦を体験する記者
会見する一般社団法人九州ドローンスクールの深浦修代表理事(紙弘社長、右)と、校長に就任した中田浩毅KKTイノベートドローン事業部副部長(10月1日、熊本市中央区のキューネット武道場で)
会場には様々なドローンが展示された。中田氏は2011年からドローンの製作、運用に関わってきた実績を評価され、無人航空機技術者として第58次南極観測隊(2016年11月〜2017年3月)に同行した経験を持っている